発生初日
1月に発出された緊急事態宣言は、2月になって延長されました。それを受け私も週の半分は自宅で在宅勤務をしていました。そんな2月の在宅勤務していた水曜日の事です。
兆候?
ノン・プーの登校時には近所に住む同級生5名が待ち合わせして一緒に歩いて学校に向かいます。ところがこの日はそのうちの一人が、昨晩嘔吐したと言い学校を休むと母親が伝えてきます。またもう一人も体調が悪いので休むとの事で、この日は3人で歩いて登校しました。この日の私は在宅勤務でしてので、学校まで3人を送っていくことにしました。
小学校より入電
学校から自宅に戻り少しすると、小学校から私の携帯に連絡が入ります。するとノン・プーが学校で嘔吐し熱もあるので迎えに来て欲しいというのです。
急いで学校の保健室に行くと中には、ノン・プーと一番仲の良い友達の二人が保健室にいます。そこで保健室の先生と話していると、再びノン・プーが嘔吐してしまいます。すると保健室の先生は友達を保険室外に連れて行ったのちに、保健室を閉鎖し吐しゃ物の片付けをします。
私の方は汚れたノン・プーの顔を洗い、うがいをさせます。作業をしながら保健室の先生と話をすると、ノン・プーのクラスでは36人中10人が体調不良で休んでいるとの事でした。また登校した児童のなかにもノン・プーと同じように嘔吐した子がいたようです。
病院へ直行
ノン・プーを引き取ると、そのまま病院に連れて行きます。症状とクラスで嘔吐者が相次いでいることを伝えます。すると間もなくして、密閉された診察室に通されます。
少し待つと防護服を着た先生と看護師が現れます。コロナ関連のニュースで防護服は何度も見ていますが、実物を見るのは初めてです。先生の話ではウィルス性の腸炎でノン・プーで3人目だという事です。ただどんなウィルスなのかの検査は行われる事なく、整腸剤と吐き気を抑える漢方薬が処方されます。
帰宅後
病院から帰宅後は私は仕事に戻り、ノン・プーを隣に座らせておきます。午前中は時折辛そうにうずくまったりしていましたが、次第に収まって来たのか昼頃にはラーメンを食べたいなどと言い出すくらいに回復します。
昼食後も状態を確認していましたが、特に調子が悪そうな感じもないようです。すると15時頃に教頭先生から電話が入り、同じクラスで多数の嘔吐者が出ていることから保健所の検査が入る事になったので検便に協力して欲しいと言われます。また夕方には今度は担任の先生から状態確認の電話が入りますが、翌日は学校に行けそうだとの見通しを伝えておきます。
その後、夕食に作ったクリームシチューもペロッと平らげます。
翌日以降
木曜日
早退した翌日、検便の採取を試みますが、便秘気味のノン・プーは排便がありませんでした。しかし便秘以外は全く問題がなさそうでしたので、検便がとれなかった旨を連絡帳に記載し、登校させます。
この日も5人中2人が欠席との事で3人の友だちと一緒に登校します。一緒に登校した友だちの話では、昨日は36人中10人が欠席、11人が早退となったようです。前日と違い、この日は私は出社日でしたので、3人を送った後に会社へ出社します。
仕事中にまたもや教頭先生から連絡があり、本日採取できなかった検便を明日にでも持たせて欲しいと言われます。そこで帰宅後にノン・プーと話していると、便が出そうだという事で慌てて検便の準備をし検体の採取に成功します。
この日もクラスの半数ほどが欠席となったようです。
金曜日
この日は再び在宅勤務日です。水曜日と同じように学校に送って行った後に勤務につきます。この日は14時からテレビ会議がありましたので、それが終わったらノン・プーを学童に迎えに行こうか等と考えながら、会議に臨んでいました。するとその会議中に、学童保育の先生から電話が入ります。
電話の内容は、ノン・プーのクラスは学級閉鎖になる。学級閉鎖になったクラスの子は学童で預かれないので迎えに来て欲しいというものでした。そこで会議が終わったのちにすぐに迎えに行くことにしました。
その日にノン・プーが学校から持ち帰った手紙には校長名でノン・プーのクラスが、月曜日まで学級閉鎖となることが記されていました。インフルエンザでの学級閉鎖はよく聞きますが、ウィルス性腸炎での学級閉鎖は初めて聞きました。
土曜日
所要でノン・プーと出かけていると、運転中に教頭先生から電話が入ります。(我が家の車のオーディオはBluetooth接続でハンズフリーで通話ができるのです) 教頭先生の話ではノン・プーの検体から、ノロウイルスG1型のウィルスが検出されたとの事でした。
どうやら他の子の検体からも同じウィルスが検出されており、ノロウイルスの集団感染が発生していたようです。学級閉鎖の予定は月曜日までであるが、さらに嘔吐者が出るようなら延長の可能性もあるとの事でした。
翌週の月曜日
学級閉鎖となりましたので、この日はノン・プーはお休みです。ただ本人は元気ですので、学校に行きたそうにしていますが仕方がありません。学童に預けることもできませんので、タイ人嫁は仕事を休んで一緒に過ごすこととなりました。
午前中に担任の先生から電話が入り、健康状態の確認を受けますが、本人及び両親ともに元気である旨を伝えます。
火曜日
新たな感染者も出なかったことから、登校を再開します。いつもの同級生5人での登校が1週間ぶりに復活です。
この日はノロウイルスとは別な理由での欠席者が2人ほどいたようですが、通常モードに戻りつつあるようです。ただ給食では使い捨ての容器を使用したり、児童による配膳は中止しているようです。
まとめ
当初は原因不明の嘔吐者の続出でしたので慌ただしくなりましたが、感染者の回復も早かったのは幸いでした。ただ集団感染したのが新型コロナウィルス(COVID-19)でなかったのは幸いでした。