タイ人嫁のナショナリズム

少し前の事ですが、タイ人嫁に日本に日本国籍を取らないか言う話をしたことがあります。タイ人嫁の場合、日本の永住権を取得しているので在留資格の更新の間隔が長く五年ごととなっています。日本に住む他の外国人から比べれば格段に長い間隔ですが、それでもそれでも五年ごとに入国管理局に出向く必要があります。
 
またタイの国民が7歳以上になると取得しなければならない国民IDカード(バート・プラチャーチョン)は8年ごとの更新が必要です。またパスポートは5年ごとの更新が必要です。この手続きのためには、東京・目黒にあるタイ大使館に出向く必要があります。もし日本国籍を取得すれば、これらの手間が必要なくなります。
 
タイ人嫁の場合、すでにタイで暮らした年数よりも日本で暮らしている年数の方が長くなっていますし、日本人と結婚して子供もいます。本人がその気になって、日本国籍取得を申請すれば、認められる公算が高いと思われます。
 
しかしそれに対する答えは「No」でした、曰く「自分の国は捨てられない」と。
 
日本もタイも重国籍を認めていません。したがってタイ人嫁が日本国籍を取得すれば、タイ国籍は放棄しなければなりません。ところが、それはタイ人嫁の矜持が許さないようです。もしタイ国籍を維持したまま、日本国籍を取得できるのであれば、彼女の考え方も変わってくるのかもしれませんが。


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